JDパワージャパン(山本浩二社長、東京都港区)は2日、メーカー純正カーナビゲーション(カーナビ)システムの顧客満足度調査結果を公表した。モニターの満足度が大きく向上して全体のスコアを押し上げたが、操作性への課題も浮き彫りになった。

 調査は今年7月、新車購入1年以内のユーザー7297人を対象にインターネット上で実施。「ナビゲーション機能・性能」「モニター」「音楽や映像関連機能・性能」「操作性」「デザイン・質感」「各種機能・アプリ、サービス」の6ファクターについてメーカー純正カーナビの満足度を尋ね、1千点満点で評価した。全体平均を示す総合満足度平均スコアは、過去最高を記録した前年調査を13ポイント上回る613ポイントだった。

 セグメント・ブランド別のスコアは、ラグジュアリーブランド(5銘柄)でレクサスが前年比5ポイント増の702ポイントで9年連続1位となり、5銘柄の平均は同10ポイント増の648ポイントだった。マスマーケットブランド(9銘柄)はトヨタが同1ポイント増の622ポイントで3年連続のトップとなり、9銘柄平均は同12ポイント増の610ポイントだった。

 ファクター別では「モニター」の満足度が635ポイントと高く、「モニターサイズ」「画質」「位置」など各項目でスコアが大きく上昇した。また、ドライブレコーダーなどセキュリティ関連装備の装着率やスマートフォン(スマホ)アプリ連携機能の利用率の向上も明らかとなった。

 半面、「操作性」は590ポイントと6ファクター中で最も低く、「満足度が相対的に低い状態が続いており、原因分析と改善策が必要」と(同社)分析するとともに、「コネクテッド化が進む中、新たな付加価値の提案や魅力創出により他社やスマートフォンとの差別化を図ることが重要になる」(同)とした。