富士通は、製造現場をより忠実に再現した生産準備支援ツール「VPS」の新バージョンを販売開始したと発表した。製造現場の3Dデータ上に、機械の配置や作業者動線、作業手順などを付記するための図形描画や画像挿入ができる機能を搭載したことで、工程レイアウトや作業手順、作業方法を直観的に表現する。製造作業のミスや共通作業の手戻り削減が期待できるという。海外工場への組み立て作業指導などに役立ててもらう考えだ。
同製品はデジタルプロセス(柳沼浩嗣社長、神奈川県厚木市)が開発したもので、旧バージョンでは工程名称や工程で組付けられる部品画像で工程手順が表現されていたが、直観的に把握するには不十分だった。新バージョンは図形描画や画像挿入のほか、工具の表示、溶接形状や補材、治工具などの形状を簡便に表現する機能で、より現実の製造現場に即した3Dデータの作成を可能とする。