富士通は、コネクテッドカー向けセキュリティ技術に強いイスラエルのアップストリームセキュリティと協業することで合意したと発表した。両社は今後、コネクテッドカーのためのセキュリティオペレーションセンター向けソリューションを共同開発する。

両社はアップストリームが提供するクラウドベースの自動車用サイバーセキュリティソリューション「アップストリームC4」を、富士通のICT-セキュリティオペレーションセンターに関する技術や、ビッグデータ処理技術と統合する。これによってコネクテッドカー向けに車両側、センター側の脅威を検知するセキュリティソリューションを開発する。2020年中に日本、北米、欧州の自動車メーカーや交通事業者向けに供給する予定。

自動車各社がコネクテッドカー対応を本格化している一方で、車両や関連機器に対するサイバー攻撃のリスクが高まっている。このため、自動車メーカーは、車両との間でやり取りされるデータの改ざんや、車両制御アプリケーションの脆弱性を悪用した不正開錠への対処など、セキュリティ対策を求めている。富士通とアップストリームはこれらのニーズに対応していく。