加飾フィルムのテストパネル

 日本ペイント・オートモーティブコーティングス(牟禮章一社長、大阪府枚方市)は1日、フィルム事業に本格参入すると発表した。自動車内外装用の加飾フィルムの設計と開発、販売を行う。従来から手がけているフィルム用コーティング剤と合わせて事業の拡大を目指す。2022年からコーティングしたフィルムの販売を開始する計画だ。

 近年、次世代自動車へのシフトが進む中、車内空間では運転席のデジタルコックピット化や快適な移動空間が要求されている。外装部品ではセンサーやカメラ内蔵のパネルへの置き換えが進んでいる。同社はフィルム開発と設計に乗り出すことで、塗料だけでは実現できなかった自由なデザイン性やディスプレー保護などフィルム自体にさまざまな機能を付与できる。将来的には自動車以外のフィルム用途展開も視野に入れる。