日本ペイント・オートモーティブコーティングスは20日、岡山県勝央町に自動車用塗料の生産工場を新設すると発表した。老朽化が進む広島工場(広島市南区)の生産機能を移管して中国・九州地区の顧客向けの主要拠点とし、自動化設備などを導入する。2022年5月に竣工、7月に稼働予定で、広島工場からの移管は23年7月をめどに行う。投資額は41億円で、広島工場での生産能力に比べ、最大5割増になる見込み。
建築用塗料を製造する日本ペイント岡山工場の敷地内に設ける。在庫管理システムや生産実行システムなどの設備を導入する。原料の投入工程なども自動化する。また、排熱回収システムなど生産工程内での二酸化炭素を削減する最新設備も取り入れる。
新工場は3階建ての工場棟と2階建ての業務棟、平屋建ての倉庫からなり、敷地面積は8万1600平方メートル。
広島工場は生産機能のみを岡山工場に移管し、技術、営業、物流機能は存続する。