日本ペイントホールディングスは5日、2023年度に売上高1兆1000億円、営業利益1400億円、営業利益率13%を目指す「新中期経営計画」を発表した。自動車塗料事業は、20年度比で年平均成長率5~10%を目指す。
自動車市場の成長が見込まれる中国やインド、インドネシアでシェア拡大を図る。
自動車事業は1月1日付で自動車用塗料事業の統括会社と位置付ける日本オートモーティブコーティングス(NPAC)が、中国を含むアジア地域の統括会社と連携して、新規顧客の開拓に注力する。
同社の中国での市場シェアは現在4位。自動車用塗料の納入先のメーンは日本企業なため、今後、日系自動車メーカーの中国拠点をターゲットに据えシェアアップを図る。
中期経営計画期間中の設備投資は総額1250億円。北米とハノイ、天津に樹脂関連の生産工場、岡山、神奈川に汎用塗料向けの生産拠点を新設する。
M&A(合併・買収)については、汎用と工業用が中心で、自動車関連では「当社が持っていないCASEやMaaS関連の技術を持つ企業をグループに迎えたい」(田中正明会長)としている。