ルノー・日産自動車・三菱自動車の3社連合は12月4日、アライアンスに関する調整役を担うアライアンス事務局長にルノーのハディ・ザブリット氏に決定したと発表した。12月9日付けで就任する。

3社連合は、カルロス・ゴーン元会長が逮捕されてから、連携するのに時間を要していることから、主要なアライアンスプロジェクトの調整と進行役を務めるアライアンス事務局長を置くことで合意していた。

ザブリット氏は1994年にルノーに入社し、その後、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)でコンサルタントを17年務めたが2017年にルノーに復帰し「ルノー・デジタル」のマネージングディレクターを務めた。2018年からは事業開発部門に移り、Aセグメント向けCMF(コモン・モジュール・ファミリー)プラットフォームの開発などを担当した。2019年6月からは、自動運転モビリティサービスに特化したアライアンス合弁会社のCEOも務めている。49歳。

ザブリット氏は「アライアンス・オペレーティング・ボード」と3社各社のCEOにレポートする。

一方、3社連合はアライアンスの経営効率を向上するための戦略を近く公表する予定。