2008年は「資本主義」が問い直された年だった。もちろん、かつてのような資本主義対社会主義という図式ではなく、資本主義のタイプをめぐる論議だ。米国型市場原理主義の暴走が金融危機を引き起こしたことから、規制による秩序が見直されたわけで、オバマ米次期政権は経済政策をこれまでの自由放任主義から政府介入主義へと大きく舵を切ることになる。だが、問題はそれで…