先入観を持たずに群馬県を訪れ、「車が多い」という印象を抱いた。新幹線が止まる高崎は、住み慣れた地である埼玉県で例えれば、同じく県庁所在地ではない「大宮のイメージだ」と話す。入省以来、自動車行政の技術分野を主に歩いてきた同氏は、1990年代前半にNOx法(現自動車NOx・PM法)の施行に伴い、具体的な基準制定に関する協議に携わった一人だ。それだけに…