EVの販売が回復している(写真はVW「ID.3 GTXパフォーマンス」)

 欧州自動車工業会(ACEA)がまとめた7月の新車販売(主要31カ国、乗用車)は前年同月比5.9%増の108万5356台で、2カ月ぶりに前年実績を上回った。電動車が好調で、電気自動車(EV)も今年に入って販売を伸ばしている。日本の自動車メーカーは苦戦気味だ。パワートレイン別で最多のハイブリッド車(HV)は同11.1%増の37万2026台だった。プラグインハイブリッド車(PHV)も同52.3%増の11万1453台と大幅に伸びた。

 EVは同33.6%増の18万6440台と、昨年の販売鈍化から一転して増えている。特にドイツが同58.0%増の4万8614台と急増しており、欧州全体の26%を占める。イギリスやフランス、オランダ、スペインなども前年を上回った。ガソリン車、ディーゼル車は減少傾向が続く。

 メーカー別では、フォルクスワーゲングループが同11.6%増の30万6543台と堅調。ルノーグループも同8.8%増の10万4194台だった。日本メーカーはトヨタ自動車が同3.7%減の7万7435台で、以下日産自動車が同5.3%減、スズキが同11.9%減、マツダが同14.9%減、ホンダが同0.7%減だった。