いすゞ自動車は28日、いすゞ北海道試験場(北海道むかわ町)内に自動運転専用テストコースを新設すると発表した。約74億円を投じ、2027年9月の本格稼働を予定する。技術開発の拠点とするほか、自動運転サービスの安全基準や試験方法などルールづくりにも役立てる構想だ。サプライヤーやスタートアップなどにも開放する。

 自動運転専用テストコースを構えるのは国内商用車メーカーでは初めて。約19万平方㍍の敷地に、市街地や高速道路を再現した環境を作る。先進運転支援システム(ADAS)、路車間通信(V2X)の検証も可能とする。自動料金収受システム(ETC)ゲートや踏切も設置し、28年10月には遠隔監視室の稼働も始める予定だ。

 いすゞは27年度に自動運転「レベル4」(特定条件下での完全自動運転)の車両の事業化を計画している。公道で発生する複雑な交通状況を専用コースで再現してデータを集め、人工知能(AI)を活用しながら状況認識や判断の精度向上を目指す。

 隣接地には試験研究棟を設ける。他社にも開放することで、オープンイノベーション拠点とする考えだ。

 27日に現地で地鎮祭を開いた。26年夏には一部コースの使用を開始する計画だ。