いすゞ自動車は7月29日、ボルボ・グループと大型トラックのプラットフォーム(車台)開発や部品供給に関する新たな契約を締結したと発表した。いすゞは傘下のUDトラックスと共同開発する大型トラックのプラットフォームにボルボの技術を活用する。いすゞは大型トラックに強みを持つボルボと連携し、大型トラックの競争力を高める狙い。
両社は2020年10月に戦略提携を結んでおり、両社が強みを持つ領域を相互補完や次世代技術で連携を進めている。今回の契約ではボルボからパワートレインなどの部品供給に加えて、開発や品質の技術支援を盛り込んだ。片山正則会長は「新たに締結した契約は、いすゞとボルボ・グループの信頼関係と協業の深化を象徴するものだ」とコメントした。
いすゞは小・中型トラック、UDトラックスは大型トラックに強みを持つ。両社は28年に共同開発した大型トラックを投入する計画だが、ボルボから技術協力や部品供給を受けることで、さらに商品力を高める狙いだ。開発した大型トラックは国内をはじめ、アジア地域で販売する。