スバルは7月17日(現地時間)、新型電気自動車(EV)「アンチャーテッド」を世界初公開した。Cセグメントの5人乗りクロスオーバーSUVで、既販車「ソルテラ」より全長が約170mm短い。トヨタ自動車の国内工場で生産し、米国市場には2026年初頭の発売を予定する。

容量74.7kWhのリチウムイオン電池を搭載する。スバルは1回の充電あたりの航続可能距離はFWDで300マイル(約483km)以上、AWDで最大290マイル(約467km)と推定する。バッテリープレコンディショニングを採用し、バッテリーを充電に最適な温度とすることで、充電量10%から80%までの充電時間は約30分とした。充電規格はテスラの「NACS」を採用する。

AWDは前後モーターで最大338馬力を発揮し、悪路走破性を高める駆動制御「Xモード」も搭載する。

外装デザインは、シンプルで連続的なフロントデザインや、コントラストを強めて塊感を強調したボディーで、先進性やスポーティーさ、アクティブでタフなイメージを表現した。内装は、インストルメントパネルの造形を横基調とし、開放的な空間を表現。アクティブなイメージを演出する専用のオレンジ加飾を採用した。

「アンチャーテッド(UNCHARTED)」という車名は、「地図に載っていない、未知の」という意味で、行ったことのない場所にも気軽に出かけ、自分の世界を広げてほしいという想いを込めたという。

スバルはトヨタとの相互供給で、26年末までにSUVタイプのEVを4車種展開する予定。新型車は「ソルテラ」、5月に発表した「トレイルシーカー」に続く第3弾となる。

28年末には自社開発のEVを含めて計8車種をラインナップし、同年に米国で40万台のEVを販売する目標を掲げている。