米ロイター通信は18日、「スバルが6月から米国で複数車種を値上げした」と報じた。値上げ幅は日本円で約10万8千円~約30万円とみられる。スバルは「当社から発表したものではない」(広報)としている。

 5月にも値上げを検討していると報じられていた。大崎篤社長は25年3月期の決算説明会で「車両販売価格はセンシティブで、台数との関係を見なければいけない」としながらも「検討する余地はある」と発言していた。

 同社は、価格改定について「各国の市場の販売状況を見ながら適宜、調整している」とし、個別には開示していない。一方、世界販売の7割(24年度)を占める米国での追加関税の影響は避けられず、26年3月期通期の業績予想を「未定」としている。