ユニプレスは11月6日、2025年度通期連結業績予想を下方修正すると発表した。売上高や営業利益は5月に公表した当初予想より増加すると見通す一方、中国事業の再構築費用や欧州子会社での損失などが響き、45億円の最終損失になるとした。2年連続の赤字の見通しとなる。
修正後の予想は、売上高が当初予想より200億円増の2950億円、営業利益が同10億円増の90億円。米州における得意先の生産・販売の好調が寄与するとしている。同社の販売構成比は、日産自動車関連が約75%を占める。
一方、最終損益は同70億円減で45億円の赤字となる見通し。期初時点では2年ぶりの黒字を見込んでいたが、不振の中国事業の再構築費用で40億円を計上するほか、欧州子会社でも40億円の損失が発生する可能性を織り込んだ。
同社は24年度、中国で生産体制の再構築を実行し、固定資産の減損などを進めたが、今期も追加費用の発生を余儀なくされた格好だ。欧州でも「フランスの合弁会社で事業再構築の可能性が生じた」(担当者)ことから、損失を計上する。
同日公表した25年4~9月決算は、売上高は前年同期比7.3%減の1507億100万円だった。主力の米州では増収だった一方、日本、欧州、アジアで減収となった。営業利益は同77.6%増の63億3100万円、中間純利益は同213.8%増の30億8300万円だった。


