三菱自動車が、米国で販売する新車の平均価格を2.1%値上げすることが18日分かった。同社現地法人が米国の販売店に伝えた。「アウトランダー」「アウトランダースポーツ」「エクリプスクロス」の3車種が対象で、日本円で約11万4千~18万円の値上げとなる。三菱自は「インフレの対応など通常の価格改定」(広報)としている。

 同社は4月中旬以降、米国に輸入した車両の販売店への出荷を一時止めていたが、価格改定に合わせて再開した。店舗在庫分の車両価格は据え置く方針だ。

 三菱自は、25年度通期見通しについて、米国の追加関税により400億円規模の減益影響を見込む。5月8日の決算説明会では、現地に在庫が約100日分あり、価格転換について「他社や市場の状況を見て慎重に判断する」(中村達夫副社長)としていた。