自動運転トラックで国内最長となる神奈川-神戸の約500km走破に成功
自動運転トラックの技術を開発するT2(森本成城CEO、東京都千代田区)は13日、神奈川県綾瀬市から神戸市までの高速道路区間を走破する自動運転の実証に成功したと発表した。距離は約500㌔㍍で、「レベル2」(高度な運転支援)の自動運転トラックとしては国内最長という。
T2は、2025年7月からの自動運転トラックによる幹線輸送の事業化を控え、これまで区間や環境を絞り込んで検証してきた自動運転技術の拡張性を確認するため、6月上旬に実証を実施した。区間は、綾瀬市にある東名高速道路の綾瀬スマートICから、神戸市にある阪神高速道路の魚崎出入口まで、約500㌔㍍とした。
今回の実証により、24年12月に実施した駿河湾沼津SA(静岡県)から豊田東JCT(愛知県)までの約180㌔㍍の記録を大幅に更新した。夜間から明け方という視認性が悪い条件ながら、該当区間における自動運転率で99%を達成したとしている。
合わせて、自動運転の実証で必要となる有人運転への切り替えや車両整備などの拠点開発を本格化させるため、神戸市との連携も開始した。