小泉進次郎元環境相
日産自動車が神奈川県内の2工場の閉鎖を検討していると報道された問題で、同社のイヴァン・エスピノーサ社長は5月20日、小泉進次郎元環境相と都内で面談した。小泉元環境相は日刊自動車新聞の取材に対し「(エスピノーサ社長は)『まだ決まっていることはないが、月内に(なんらかについての)方向性を出す』ということだった」と語った。
小泉氏は「決まっていないこと、決定時期なども含めて、今週中にもトップ自(みずか)ら直接、発信してほしい。それだけ多くの人が大きな影響を感じる案件だ、と社長に伝えた」と話した。
今日の面談は、エスピノーサ社長側からの申し出で、国会の議員会館事務所で約20分間、話したという。追浜工場がある同県横須賀市は、小泉氏の選挙区(衆院神奈川11区)の一部だ。
また、日産の理事渉外担当役員の後藤収氏が、神奈川県の産業労働局を19日に訪ねた。「現時点で決まっているものは何もない」と説明したという。後藤氏は経済産業省出身。
横須賀市にも日産幹部が19日に訪問。「まだ何も決まっていない。国内の全工場が同じレベルで(閉鎖の)検討がされている」という説明があったという。訪問者の名前は明らかにしていない。
日産車体の湘南工場がある神奈川県平塚市は、日産車体の親会社の日産から「説明に出向きたい」との意向が伝えられ、日程を調整中という。