日産自動車が国内の社員を対象に早期希望退職を募集することが19日までに分かった。経営再建計画「Re:Nissan」の一環で、開発や生産、デザイン部門を除く幅広い部門が対象となる。日産はすでに対象部門の社員に通達しており、詳細を6月中旬をめどに説明する方針としている。
募集人数は明らかにしていない。国内で早期希望退職を募集するのは2007年以来、18年ぶり。同社は経営再建計画で、27年度までに合計2万人の人員を削減す方針を示している。このうち、今回の対象となる事務系部門は18%に当たる3600人規模となっている。
人員削減についてイヴァン・エスピノーサ社長は「業務効率を向上させ、長期的な持続可能性を確保するために不可欠だ。対象となる従業員には必要な支援をする」と話している。