豊田次期会長
日本自動車会議所は、次期会長にトヨタ自動車会長の豊田章男氏(69)が就任する人事を固めた。6月10日に開く総会で正式に決定する。内山田竹志会長(78)は退任する。会長交代は8年ぶり。豊田氏は、日本自動車工業会をはじめ製造や販売、整備、物流など166の団体・企業が加入する業界総合団体のトップとして、政策提言活動などの旗振り役を担うことになる。
豊田氏は2009年から14年にわたりトヨタの社長を務め、リーマンショック後の経営立て直しや、地域・商品を軸にした経営で同社を世界一の自動車メーカーの地位にまで押し上げた。団体トップとしては、自工会の会長職を2回、合わせて約7年務め、特にコロナ禍では自動車産業が日本経済復興のけん引役となるべく情報発信を続けてきた。
自工会会長は23年末に退任しており、主要な自動車団体の要職につくのは1年半ぶりとなる。
内山田氏は17年6月に日本自動車会議所の会長に就任。在任中は、業界が直面する課題の取りまとめと提言活動に尽力したほか、自動車産業や文化発展に貢献する取り組みを表彰する「クルマ・社会・パートナーシップ大賞」を創設した。