スズキは25日、軽トラックの電気自動車(EV)の実証を2025年度内に始めると発表した。静岡県浜松市や湖西市など4自治体の農家に、車両やV2H(ビークル・トゥ・ホーム)機器を貸し出し、使い勝手や潜在需要、V2H機器を通じたエネルギーの有効活用法などを検証する。実証期間は1年間。

 実証は浜松市と湖西市、愛知県豊川市、熊本県阿蘇郡で実施する。太陽光発電システムがあり、軽トラックを使用する農家が対象だ。EV軽トラックを7台製作し、6台を実証に活用する。1台はスズキで評価などを行う。

 実証はスズキが出資するエリーパワー(吉田博一会長兼CEO、東京都品川区)や熱マネジメントシステムなどの開発を行うミクニ、企画・技術コンサルタントを担うオフィス・エフ・ビジョン(藤原清志代表、広島県東広島市)など5社と実施する。