いすゞ自動車は24日、製造時の二酸化炭素(CO2)排出を減らした「グリーンスチール」を高炉メーカー3社から調達すると発表した。国内で初めて商用車に用いるほか、2026年6月稼働予定の電動開発実験棟の鉄骨材としても採用する。
神戸製鋼所、JFEスチール、日本製鉄の3社から調達する。グリーンスチールは、高炉メーカーの温室効果ガスの削減量を任意の製品に割り当てて供給するもの。いすゞは4月以降、電気トラック(EVトラック)「エルフEV」のボディー部分やディーゼル車の一部部品に順次、採用していく。電動開発実験棟「The EARTH Lab.」にも日鉄から調達した約1千㌧を用いる。
いすゞは、経済産業省が昨年12月に創設した「GX率先実行宣言」に賛同。サプライチェーン(調達網)全体でのGX製品の市場形成に貢献するとしている。いすゞと提携するボルボ・グループも、地元スウェーデンの企業とグリーンスチールの供給契約を結んでいる。