ヒョンデモビリティジャパン(七五三木敏幸社長、横浜市西区)は21日、中型電気バス(EVバス)の「エレクシティタウン」の納車を開始した。
中型電気バスは中国・比亜迪(BYD)も年内に新型を投入する予定。ヒョンデは、ディーゼルエンジン車の「ユニバース」で構築してきた部品供給体制などアフターサービスを強みに、販売拡大を図る。
初の納入先となったのは、鹿児島県で路線バスや観光などを手掛けるいわさきグループ。屋久島に5台のエレクシティタウンを導入し、島内の路線バスとして使用する。グループ代表の岩崎芳太郎氏は屋久島いわさきホテルで開いた納車式で、品質面やアフターサービスを採用理由に挙げた。式典には七五三木社長や屋久島町の荒木耕治町長、ヒョンデグループのチャン・ジェフン副会長も出席した。
同モデルは145㌔㍗時のリチウムイオン電池を搭載し、最長233㌔㍍を走行可能。昨年5月には標高が高い「ヤクスギランド」や「白谷雲水峡」などの観光地で走行テストを実施してきたという。