国土交通省は、電気自動車(EV)トラック・バスの外観にEV専用ラベルの表示を義務付ける。事故時の消火や救助活動の際、外観からEVと識別できるようにして感電などの二次被害を防止するのが狙いだ。新型車は2026年9月1日から、継続生産車は27年9月1日からそれぞれ適用する。
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示を一部改正し、車両総重量(GVW)3.5㌧超のEVトラックまたはEVバスの前部と左右側面に、EV専用ラベルの表示を義務付ける。EVバスには車体後部の表示も求める。ラベルの主な要件は、幅110㍉㍍以上、高さ80㍉㍍以上などとする。国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)において国連基準として成立したことを踏まえ、日本でも導入する。
EVトラック・バスの場合、事故時に高電圧部品や配線などが露出するなどして感電や火災が起きる危険性がある。このため、一目でEVとわかるようにし、二次被害の防止を図る。
このほかにも、EVなどで後退停止時における車両接近通報装置の発音を義務付ける。新型車は26年9月1日から、継続生産車は28年9月1日からそれぞれ適用する。
(2025/1/21修正)