センサー大手の芝浦電子への株式公開買い付け(TOB)を巡り、意見の応酬が続いている。同意なきTOBについて、芝浦電子から反対意見を表明された台湾の電子部品大手の国巨(ヤゲオ)は15日、「大変残念。ヤゲオこそ最適なパートナー」と発表。これに対し、事実上のホワイトナイト(友好的買収者)に想定されるミネベアミツミも16日、ヤゲオ側の主張について「根拠に欠ける」などとする意見を表明した。 ヤゲオは「適切かつ公平な双方向のエンゲージメントおよび対話の機会が提供されれば、ヤゲオが最適なパートナーであることは明らかになると信じる」と発表。

 これに対し、ミネベアミツミは、芝浦電子とヤゲオで文書や面談などのやり取りを含めプロセスがとられていることを指摘し、「芝浦電子は慎重に比較検討の上、当社こそベストパートナーとの意見に至ったと理解している」と反論した。