牧野フライス製作所は、ニデックによる株式公開買い付け(TOB)に対する反対を決議したと発表した。併せて対抗措置として、株主に対する新株予約権の無償割り当ても決議した。第三者提案の検討に必要な時間を確保するためとしている。同意なきTOBに対し、徹底抗戦に打って出る。

 6月の定時株主総会での決議を経て対抗措置を発動し、1株当たり1個の新株予約権(普通株式1株に相当)を割り当てる。大規模買い付け者などの「非適格者」が予約権を行使できないなどの条件も定め、実質的にニデックの影響力を排除する。

 牧野フライスは3月19日、ニデックに対してTOB開始を遅らせるよう求めつつ、拒まれた場合は対抗措置を講じると表明。ニデックは当初予告していた4月4日に、牧野フライスの同意を得ないままTOBを開始していた。