日本精工は、電動車向けを想定した深溝玉軸受の新製品を開発した。eアクスルやハイブリッド車駆動ユニットなどの小型化に対応し、従来品比で外径を約1割縮め、重量を半減させた。2030年までに年間40億円の売り上げを目指す。
深溝玉軸受は主にモーターや減速機の軸を保持する。新製品は小型・軽量化に加え、摩擦抵抗も従来品比で25%減らした。新開発した「幅狭組合せ樹脂保持器」を採用したことで幅も従来品比で38%短縮した。
軸受の高速回転性能を表すdmn値は従来品の180万に対して開発品は214万以上を達成した。
同軸構造eアクスルのモーター軸用軸受に新製品を用いた場合、軸長が16㍉㍍短縮し、重量も2.2㌔㌘削減、電費は0.09%向上するといった効果が確認できたという。