マツダとロームは27日、窒化ガリウム(GaN)製パワー半導体を用いた自動車部品の共同開発を始めたと発表した。車載充電器をターゲットに、DC―DCコンバーターやインバーターでの活用も視野に入れる。25年度に実証を始め、27年度の実用化を目指す。
GaN製パワー半導体は一般的にスイッチング周波数が高く、高電圧に耐え、電力変換損失も低いことが特徴だ。エネルギー効率を上げつつ小型化できる次世代技術として期待されているが、コストや量産性に課題がある。両社は技術や知見を持ち寄り、開発を加速させる。
両社は、炭化ケイ素(SiC)パワー半導体も22年から共同開発しており、電動駆動ユニットのインバーターに用いる予定だ。