日産自動車は、FIAフォーミュラE世界選手権に来シーズン(2025~26年)も今期と同じドライバーラインアップで参戦すると発表した。オリバー・ローランド選手(英国)は今期、初のドライバー部門で年間王者を獲得したものの、日産はチーム部門でポルシェ、ジャガーの後塵を拝した。来期も体制はそのままに、チーム部門とパワートレインの製造者部門でも総合優勝を狙う。
日産は18~19年の「シーズン5」から既存チームとの提携で参戦し、22~23年の「シーズン9」から日産チームとして活動している。
24~25年シーズンはスタート時などに四輪駆動が可能になるといった新技術規定が導入され、結果的に日産陣営の追い風となった。ローランド選手は2戦を残して年間王者を決め、チームも終盤まで年間王者争いを展開した。
トマソ・ヴォルペチーム代表は来季に向け、「運営体制をさらに強化し、オフシーズンの取り組みも進化させていきたい。2人のドライバーと築いた安定性と一貫性が3つのランキング全てで戦える力になると確信している」とコメントした。
「シーズン12」は今年12月、ブラジルで開幕し、来年8月までの全18戦。東京大会は来年7月25~26日に2レースが開かれる予定。パワートレインを供給するヤマハ発動機も継続参戦を予定する。
日産とヤマハ発は、30年まで継続参戦する意向を示している。