三菱自動車は、タイで販売している小型SUV「エクスフォース」にハイブリッド車(HV)モデルを設定し、受注を始めた。燃料高を背景に先進国以外でも需要が高まるHVの品ぞろえを充実させ、販売を増やす。

 タイで販売するHVは「エクスパンダー/同クロス」に続く2車種目となる。新モデルには、アイシンと共同開発したシリーズ・パラレル式の新HVシステムを搭載。伝達効率の高いトランスアクスルの採用などでクラストップレベルとなる約24.4キロメートル/リットル(NEDCモード)の燃費を実現した。

 タイ市場はローン審査の厳格化を背景に新車の売れ行きが低迷している。ただ、2024年のHV販売は燃料高などを背景に前年比49.5%増の12万7214台と堅調に推移した。同社もHVの品ぞろえを拡充し、販売台数とシェアを増やしたい考えだ。