日本航空(JAL)とNECは、自動運転の業務システムや顔認証乗車システムの検証を始めたと発表した。JALグループ社員が関連施設間の移動で利用している業務連絡バスの一部区間が対象。NECの通信・AI(人工知能)技術を活用する。

両社は「レベル3」(条件付き自動運転)以上の自動運転を目指している。社会実装に向けて、ドライバーが担っている運転以外の付帯業務(乗車確認や案内など)の自動化・省人化の検証も含めた実証実験として取り組む。

羽田空港整備地区で運行している業務連絡バスの一部区間で、「レベル2」(高度な運転支援)を運行させる。実証は24日までの予定。

両社は、実証の成果を基に、新たな移動手段の提供を検討するとともに、将来的な自動運転技術の空港業務への活用や、顔認証システムの連携など「空と地上のシームレスな移動の実現を目指す」としている。