豊田自動織機と全日本空輸(ANA)は、自動運転トーイングトラクターによる「レベル4(特定条件下における完全自動運転)」での貨物搬送の試験運用を羽田空港で19日まで行う。空港制限区域内での「レベル4」の無人貨物搬送は国内初という。国土交通省のロードマップ(行程表)に沿い、2025年中に同空港で実用化を目指す。

 片道約2㌔㍍のルートを自動運転トーイングトラクターが貨物コンテナをけん引した状態で走り、車両の状態監視や搬送指示、現場スタッフの作業項目などの情報を一元化したシステムと連携して運用する。

 両社は、19年から九州佐賀国際空港、中部国際空港、羽田空港で手荷物や貨物が搭載されたコンテナを「レベル3」(条件付き自動運転)で搬送する実証を重ねてきた。