日産自動車は2月13日、2025年3月期通期の業績見通しを下方修正した。売上高は前回予想時(24年11月)を2000億円下回る12兆5000億円に、営業利益は300億円下回る1200億円とした。中国などで販売台数が減り、インセンティブ(販売奨励金)などの費用がかさんだ。さらにリストラ費用として約1000億円を計上するため、当期純損益は800億円と4年ぶりの赤字に転落する見通し。当期純損益については昨年11月時点では「未定」としていた。
通期の想定為替レートは、前回の1ドル=149円から152円と円安方向にした。
グルーバルの販売台数、生産台数の見通しは据え置いた。それぞれ約340万台(前年比1.2%減)、320万台(同6.7%減)となっている。
24年4~12月期決算は、売上高が同0.3%減の9兆1432億円、営業利益は同86.6%減の640億円、当期純利益は同98.4%減の51億円となった。販売台数が減ったうえ、インセンティブなど販売費用がかさんだ。インフレなどの影響もあった。
グローバル販売台数は、同1.8%減の239万台だった。北米では増えたが、中国や日本での減少が響いた。