三菱電機は1月17日、横浜市西区の横浜駅近くで整備してきた共創空間「セレンディストリート横浜」の一環として、社外との共創エリアを新設した。多様な人財やデータ、技術を集め、価値創出を目指す。

同社は、さまざまなデータを分析・活用し、新たな価値を持続的に創出する「循環型デジタル・エンジニアリング企業」への変革を掲げており、デジタル基盤「セレンディ」を昨年構築した。異なる領域の機器やシステム、サービス、それらから得られたデータや知見を組み合わせ、社会課題の解決を目指している。

その拠点として、まず「セレンディストリート横浜ダイヤビルディング」を開設。開発や事業創出のマインドセット改革や、価値共創プログラムに取り組んでいる。

今回、「横浜アイマークプレイス内」に設けた共創エリアでは、同社のDX人財約300人に加えて、社内外の人財、データ、技術を一堂に結集。「偶発的な出会いから生まれるひらめきを生かした新たな価値の創出に向けて、さまざまなコミュニティーやプロジェクトを日々活動させる」としている。

同エリアは、延床面約2500平方メートルで、事前予約制とした。武田聡常務執行役は「製品を中心に置きつつ、顧客中心で共創していく」とし、代表的なデータ利活用の取り組みとして、交通事業者と連携したエネルギー最適化や、製造現場の自動化を紹介した。