日刊自動車新聞社は5年後の創刊100周年に向け、自動車産業界の皆さまにとってより役立つメディアとなれるよう挑戦を進めています。自動車産業界が、改革の手段として新技術と従来技術を融合させているように、紙で手に取る良さを生かしながら、デジタル技術を活用し、あらゆる機会を捉えて多様な情報やサービスを、より便利なかたちでお届けすることを目指します。つたえること、つながることを通じて、皆さまの未来をつくるお手伝いをしてまいります。
今春、「日刊自動車新聞電子版」をリニューアルします。本紙でお伝えしきれない速報や視覚的にも内容を充実させるとともに、使い勝手を向上させます。それぞれの必要に応じた情報を適時お届けできるサービスも構築してまいります。
歴史的な新聞記事や写真ニュース、自動車文化を振り返る雑誌など、デジタルで復刻したアーカイブ(書庫)を新たに準備しております。第1弾として1973(昭和48)年からこれまで50年分の新聞と、新聞に掲載していない記録写真を含めデジタルデータ化を進めています。近く復刻する自動車雑誌「ザ・モーター」は、71年に富士スピードウェイで開催された日本グランプリレース大会の特集などを掲載して創刊したユーザー向け雑誌で、二輪車やモーターボート、飛行機などのニュースや解説など、当時のモビリティに関連する消費者の様子をうかがうことができます。日本のモビリティ文化を記録した資料として未来へ保存します。
紙の新聞、電子版に加えて、対面でお届けする情報も充実させます。3月14日に有楽町朝日ホール(東京・有楽町)で開催を予定している「日刊自動車新聞シンポジウム」もその一環です。今回は「地域とともに」をテーマとしました。ものづくりから販売、アフターサービス、モビリティサービスと、地域に根差した産業だからこそ日本を元気にし、発展していけると考えます。そのヒントをつかみ、共有できるイベントに育ててまいります。