肩と腰骨に正しくベルトをかけることが重要だ(JAF提供)

 2024年「秋の全国交通安全運動」が、あす21日から始まる。交通事故死者が減り続けてきた日本だが、昨年は8年ぶりに死者が増え、今年も18日時点の死者は1787人(前年比9人減)と予断を許さない状況だ。例年、日没時間が早まる秋以降は、夕暮れ時や夜間にかけて歩行中の交通事故による死者数が増える。このため、運動では特に子どもと高齢者の交通事故防止に力を入れる。改正道路交通法で新ルールが適用された自転車や電動キックボードなど、特定小型原動機付自転車の利用者に対しても、ヘルメット着用と交通ルール順守の徹底を促す。

 「チャイルドシート使用義務の周知や正しい使用方法に関する広報啓発」にも取り組む。道路交通法上では6歳未満に使用が義務付けられているが、日本自動車連盟(JAF、坂口正芳会長)は、6歳以上でも身長が150㌢㍍未満の場合はジュニアシートなどを使い、ベルトが首や腹部にかからないよう呼びかけている。