アクサルタコーティングシステムズ(齋藤友良、東京都港区)は鈑金塗装事業者向け多角型分光測色機の最新機種「Axalta Irus Scan(アクサルタ・アイラス・スキャン)を2025年3月に日本で発売した。この新技術は車両の塗色を科学的に測定し、水性ベースコートと溶剤ベースコートの測色及びターゲットに合った配合を正確に出力する。

 同製品は、同社が特許を保有する「マイナス角度」技術を利用して色相変化効果顔料を検出し、光沢測定機能を初めて搭載した。これらにより無彩色の効果色や塗膜表面、クリヤーコートのグロス状態を従来よりも正確に読み取ることができる。アクサルタ独自のアルゴリズムを活用した塗色配合データから車両に最適な配合データの出力により調色工程の所要時間が大幅に短縮。熟練した鈑金塗装技術者の操作が必要ないため、人員配置の最適化と塗装作業の生産性の向上を図ることができる。色彩、光輝性の測定が正確なため、試し塗りや塗り直しの工程が低減され、資材のムダ使いを減らし持続可能性を向上することができる。

 同社は、よりよい生活と持続可能な未来のために、よりスマートな塗装面のソリューションを生み出していく。