トヨタ自動車は5月23日、後席ドアハンドルの不具合で生産を停止している「プリウス」のリコール対応を6月14日をめどに開始することを明らかにした。堤工場(愛知県豊田市)の第1ラインでの生産も6月17日に開始する予定。

プリウスの不具合は、後席ドアハンドルを開ける電気式スイッチ「e-ラッチ」の防水性能が不十分で、洗車などで多量の水がかかるとスイッチ内部に浸入し、内部の回路がショートしてスイッチが作動してしまう、というもの。最悪の場合、後席ドアが開いてしまう恐れがあるという。

このためトヨタは、4月17日にプリウスのリコールを届け出た。リコールでは全車両の後席ドアハンドルの電気式スイッチを対策品と交換する。対策品の準備が整うまでの暫定措置として、ヒューズを取り外して電気式スイッチの作動を停止し、ドアを開ける操作を手動操作ボタンに限定していた。

堤工場第1ラインは、プリウスの品質確認のために4月4日から稼働を停止。同月18日から「カローラ」のみ生産を再開したものの、プリウスは対策部品の準備ができるまで生産しない方針を示していた。