東京海上日動火災保険と損害保険ジャパンは23日、顧客の契約情報がほかの損保に漏えいしていたと発表した。2社とも漏れた情報件数や原因については調査中だが、損保同士が、損保代理店(それぞれ200超)を含めて慣習的に情報交換していたとみられる。現時点では情報が不正使用されたことは確認されていない。

 東京海上日動によると自動車販売店などの複数の拠点を持つ損保代理店から各拠点に発信するメールの「CC」に、ほかの損保の担当者宛てのものがあった。東京海上日動から代理店に送るメールでも「CC」に他の損保の担当者が入っていた。

 損保ジャパンによると、取引先の代理店内でメールをするときに、顧客の契約情報がほかの損保の担当者にも送られていた。同社でも他社の契約情報を受信しているケースもあった。

 2社とも個人情報保護法に関する知識やリスク認識がなかったとしている。4月に社内で問題として認識した。