マツダは、次世代車の車載システムについて、トヨタ自動車と共通化を検討する。12日までにわかった。システム共通化によってSDV(ソフトウエア・デファインド・ビークル)の開発コストを抑え、競争力を高める。

 車載システムは、基本ソフト(OS)を中心に構成。トヨタはOS「アリーン」を自社開発中で、2025年に一部機能を実装し、26年に完全版の導入を目指している。マツダは今後投入予定の次世代車に、トヨタのアリーンを採用する見込みだ。共通化によって、システム投資が7、8割の削減可能と試算する。

 マツダは「トヨタと車載システムを共同開発し自社車両に搭載する計画は事実だが、(外部環境の変化により)今後、変更が生じる可能性もある。詳細は改めて適切なタイミングで話したい」とした。

 ソフトウエアによってさまざまな機能を追加するには、車両の一括制御が可能なOSが必要になるため、自動車メーカー各社が搭載に力を入れている。