いすゞ自動車が10日発表した2024年3月期の業績予想で、純利益を前回予想より100億円増の1650億円に上方修正した。販売台数の見通しを引き下げるものの、資材費の高止まりや為替の円安進行などがあり見直した。売上高も前回予想より1千億円引き上げた。計画通りに推移すれば、売上高とすべての利益項目で過去最高を更新する見通し。

 通期のグローバル販売見通しは、前年度比8.1%減の70万9千台とした。国内のCV(商用車)は前回予想より6千台引き下げ、8万4千台とした。海外CVとLCV(ピックアップトラックなど)も計画を引き下げた。

 円安の進行を踏まえて想定為替レートは、1㌦=130円から141円に見直した。

 23年4~9月期は、売上高とすべての利益項目で上期として過去最高を更新した。新興国を中心に景況が悪化したが、円安などにより増益となった。