いすゞ自動車は4日、大型トラック「ギガ」を一部改良し、国内で初めて車両総重量(GVW)25トンの低床3軸車を新規設定したと発表した。3軸車は通常、タイヤ径が大きい高床車となるが、足回りの強化でタイヤ径が小さい低床化を実現した。従来の低床4軸車と比べて最大積載量を400キログラム増やして1万4400キログラム(Gカーゴ標準仕様)とし、積載効率も高めた。

 一部改良ではこのほか、フルトラクターの設定を拡大し、ダブル連結トラックにも使用できるフルエアサスペンション仕様車やJR貨物新規格コンテナ輸送対応車を設定した。車両前方や左右に、近距離レーダーを追加してブラインドスポットモニターの検知範囲を拡大するなど安全性も高めた。Gカーゴの荷室の床材に、生育が早い竹集成材を採用するなど環境負荷の軽減にも配慮した。

 価格はいずれも非公表。