スズキは15日、2024年3月期の売上高が前年度比5.6%増の4兆9千億円になると発表した。2年連続で過去最高を更新する。円高や原材料価格高騰、投資の拡大によって営業利益と純利益は減益を予想する。インドでの販売が好調に推移していることなどから世界販売は同6.2%増の318万6千台を目指す。23年3月期は販売台数の増加や円安により、売上高、純利益が過去最高だった。 

 24年3月期は主力のインド市場を中心に販売を増やすことで増収を計画する。円高や原材料高への対応、将来への投資が拡大するため利益は減少を見込む。想定為替レートは1ドル=130円と前年度に比べ6円円高とした。

 23年3月期はインドや日本などで販売が増加したことで2年連続の増収だった。営業利益は販売台数増や円安効果などにより5年ぶり、純利益は3年連続でそれぞれ増加した。世界販売台数はインド、日本、アフリカで増加し、同10.8%増の300万台だった。

 25年3月期から国際会計基準に移行することを発表した。