日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が12日発表した2022年度の中古車登録・届け出台数(登録車と軽自動車の合計)は、前年比4・2%減の629万3193台だった。年度前半に新車販売台数がマイナスで推移したことで、下取り車が減少。中古車流通量が伸び悩み、中古車相場を押し上げてユーザーの買い控えも誘引した。昨秋以降は新車供給が改善。中古車流通も増加に転じたものの、落ち込みをカバーできず、22年度の中古車市場は大きな波に翻弄(ほんろう)される形となった。

 自販連が公表した22年度の中古車登録台数は、前年度比4・7%減の347万5232台だった。1978年度の統計開始以来の過去最低となる実績を2年連続で更新した。車種別では乗用車が同4・6%減の302万2531台で過去最低。このうち、普通乗用車が同3・2%減の177万9426台、小型乗用車が同6・6%減の124万3105台だった。貨物車は同5・6%減の36万6072台で、普通貨物車が2年ぶりのマイナスとなる同5・6%減の16万2163台、小型貨物車が同5・6%減の20万3909台だった。バスも同0・3%減の1万771台で、4年連続で前年実績を下回った。

 全軽自協が明らかにした22年度の軽自動車の中古車販売台数は、同3・5%減の281万7961台にとどまり、21年度に続き300万台を割りこんだ。このうち、乗用車は同3・6%減の223万7117台、貨物車は同3・3%減の58万844台だった。

 一方、23年3月の実績は登録車と軽自動車の合計で82万3110台となり、前年同月をわずかに下回った。このうち、登録車は前年同月比0・9%減の42万7832台で、22カ月連続の前年割れ。軽は同0・9%増の39万5278台で2カ月連続のプラスとなった。