トヨタ自動車は27日、クルマのサブスクリプション(定額利用)サービス「KINTO(キント)」で同日から中古車の取り扱いを開始すると発表した。新車のキントと異なり、月額利用料金は年式など個々の車両ごとに設定し、申込金が必ず必要となる。契約期間は2年間のみで、中途解約金は不要とする。まずは東京都内でサービスを開始し、順次エリアを拡大していく方針だ。

 中古車は新車のキントでリースアップされた車両を商品化する。新車のキントは2019年3月に東京、同年7月から全国展開しており、中古車のキントで提供する車両は高年式かつフルメンテナンスを受けた高品質車が中心となる。取り扱い車種は「ヤリス」「ハリアー」など約10車種でスタートする。

 月額利用料は車両によって細かく設定するが、例えば「ルーミー」(2WD)で3万6080円、「アルファード」(ガソリン車、2WD)で7万8980円。中古車のキントではこれに加え、月額利用料の約6カ月分の費用を申込金として支払う必要がある。利用期間は2年間で延長はできない。申し込みは専用ウェブサイトで受け付け、まずはトヨタモビリティ東京のキント取扱店での納車およびメンテナンスが可能な顧客に限定する。商品化できる中古車が現時点でまだ少ないことから数十台規模でスタートし、今後、新車のリースアップ車の増加と比例してサービスも拡大していく考え。