ホンダは、2022年シーズンのモータースポーツ活動への感謝の意を示すファンイベント「ホンダ・レーシングサンクスデー2022」を、モビリティリゾートもてぎ(栃木県茂木町)で開催した。今回は21年のF1(フォーミュラワン)日本グランプリを走る予定だった特別カラーリングのF1マシンが登場。今シーズンのF1ワールドチャンピオンを獲得したマックス・フェルスタッペン選手らによるデモ走行など多彩なプログラムが行われ、晴天に恵まれたサーキットに集まった多くのホンダファンを魅了した。
同イベントは今年で14回目、もてぎでの開催は19年11月以来3年ぶりとなった。新型コロナウイルス感染症対策によりパドックへの入場は規制されたものの、サーキットには早朝から多くのファンが駆けつけた。
今回、ファンお目当てのプログラムの1つとなったのが、最新F1マシンのデモ走行。フェルスタッペン選手が21年のF1ドライバーズチャンピオンを獲得した「レッドブル・ホンダRB16B」、20年にピエール・ガスリー選手がイタリアGPで初優勝を飾った「アルファタウリ・ホンダAT01」の2台のF1マシンが走行した。
レッドブル・ホンダRB16Bは、昨年の日本グランプリを走る予定だった特別カラーをまとったマシン。ホンダがF1からの撤退を決めた後、レッドブルチームが日本のみならず世界中のホンダファンに感謝の気持ちを伝えるために製作したが、日本グランプリはコロナ禍で中止。日本で走る機会が失われていた。
同マシンは、1965年のメキシコGPでホンダがF1初勝利を飾った時のマシン「RA272」のホワイトをモチーフにしており、ボディーカウルとリアウイングに「ありがとう」の日本語の文字が描かれているのが特徴。イベントではフェルスタッペン選手がステアリングを握り、文字通り、ワールドチャンピオンを獲得した今シーズンの応援に対する感謝の意を示すデモ走行となった。
今回のイベントには、F1のみならず、国内外の二輪、四輪レースカテゴリーの選手とレーシングマシンが集結。サンクスデー恒例のライダー・ドライバーによるカート大会や、国内最高峰のGTレース「スーパーGT」に参戦するマシンと市販車を使用した混合レースなど、二輪、四輪の両レースに挑戦するホンダならではのプログラムが行われた。
また、ファン参加型プログラムでは、92年の誕生から30周年を祝う「CBRファイヤーブレード 30thアニバーサリー オーナーズパレード」、「タイプR ハッピー30thバースデー オーナーズパレード」が実施された。
(水町 友洋)