日産自動車は7月11日、米ドル・ユーロ建て普通社債(SB)を発行し、約6600億円を調達すると発表した。2025年度に期限を迎える社債の償還や事業資金に充てる。同社は8日までに約2000億円のユーロ円建て転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行も発表済み。総額約8600億円規模の資金調達となる。

SBの償還期限は4~10年とした。日産は25年度に5580億円の社債が償還期限を迎える。同社は借り換えを実施して資金流動性を確保する方針を25年3月期の決算説明会で示していた。

CBの満期は31年で、研究開発費とする。当初の1500億円から増額していた。

日産はSB、CBともに「募集金額以上の申し込みがあった」とし、「資金調達力を強化し、自動車事業の流動性を向上させ、(事業再建計画)『Re:Nissan』の目標達成を目指す」としている。