経済産業省は、2021年度のエネルギー需給実績(速報)を公表した。エネルギー由来の二酸化炭素(CO2)排出量は約9億8千万㌧(前年度比1.2%増)だった。コロナ禍からの経済回復に伴い、8年ぶりに前年度比で増えたが、前年度に引き続き10億㌧を下回った。

 エネルギー由来のCO2排出は東日本大震災以降、原発停止の影響で13年度まで4年連続で増えたが、その後はエネルギー需要の減少や再生可能エネルギーの普及、原発の再稼働などで減少傾向にある。

 21年度の運輸部門からの排出は約1億8700万㌧(同1.0%増)と微増。企業・事業所からの排出も約5億5900万㌧(同3・8%増)と増えたが、家庭部門は同8.3%減の約1億5300万㌧だった。