フォルクスワーゲングループの2022年7~9月期の営業利益は前年同期比64.5%増の42億6900万 ユーロ (6300億円)だった。アウディやポルシェ、金融サービスが好調で前年同期を大幅に上回った。ただ、ロシアの事業活動停止による16億 ユーロ の経常外費用やポルシェのIPO(新規株式公開)による費用が利益を圧迫し、コロナ前の45億4100万 ユーロ には届かなかった。売上高は同24.2%増の707億1200万 ユーロ (10兆3800億円)だった。

 7~9月のグローバルの納車台数は同10.6%増の218万1千台。半導体不足で低迷していた中国が電気自動車(EV)の販売拡大などで同26.6%増の88万8600台と回復し、全体をけん引した。10~12月は半導体不足がさらに緩和すると見込んでおり、22年1~12月期の売上高は前年の2502億 ユーロ (36兆7400億円)から8~13%の範囲で増加する見通し。