2021年のグループ別世界販売台数はトヨタ自動車が前年比10・1%増の1049万5548台となり、2年連続での首位になった。1千万台を超えたのは2年ぶり。フォルクスワーゲン(VW)グループがサプライチェーンの混乱で同4・5%減の888万2千台と落ち込む中、トヨタは半導体不足や部品不足の影響を比較的軽微に抑えた。

 VWが主力とする中国で明暗が分かれた。VWは中国向けのモデルが半導体不足の影響を大きく受けたことで同14・1%減の330万4800台と低迷。一方、トヨタ単体の販売台数は同8・2%増の194万4010台と好調に推移した。トヨタは米国販売でもゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて首位になるなど販売台数を伸ばした。日産自動車、ルノー、三菱自動車の3社連合は同0・1%増の768万1057台だった。